「そばロボット」駅そば調理を完全自動化 「いろり庵」など30店舗に導入 JR東日本系

JR東日本クロスステーション フーズカンパニー(JR-Cross、東京都台東区)は、駅構内で営業するそば店舗に「そばロボット」を続々と導入していきます。

JR東日本駅構内の駅そば店舗に導入される「そばロボット」(画像提供: JR東日本スタートアップ)
JR東日本駅構内の駅そば店舗に導入される「そばロボット」(画像提供: JR東日本スタートアップ)

外食産業は人手不足が深刻で、調理の省力化や自動化が求められています。この課題を解決するとともに、新型コロナウイルス感染症による非接触のニーズが高まりにも対応します。JR東日本スタートアップ(本社: 東京都港区)が出資するベンチャー企業のコネクテッドロボティクス(本社: 東京都小金井市)が開発を手がけています。

最初のそばロボットは2020年、東小金井駅構内の駅そば店に実証実験として初めて導入されました。その後、2021年に海浜幕張駅の店舗に導入されたそばロボットは大幅に改良され、日本で初めて、ロボットアーム2本を活用したスタッフとの協働調理が実現しました。生そばの投入から茹でる、洗う、締めるという一連の調理工程が完全自動化され、1時間あたり150食のそばを調理する能力を備えています(詳細は下図を参照)。人の作業にして12時間分、従業員1人分以上の作業量の置き換えができ、仕上がり品質も安定化しています。

そばロボットは導入後も生産性の向上や安定稼働に向けてさまざまな検証が行われ、複数店舗に導入していく体制が整いました。JR-Crossが王子駅北口改札外に2022年4月22日(金)にオープンする「いろり庵きらくそば王子店」を皮切りにそばロボットの導入が進められ、今後は2026年までに「いろり庵きらく」などの駅そば30店舗への導入を目指していくとのことです。